2013/10/02

TRIP TO ISAN VOL.3



今回のイサーン滞在で一番掘りたかったもの、それはカセットだ。 SOI48が今、血眼になって探しているのはレコードやCDにも収録されていない、80年代のマイナーモーラムテープだ。 もちろんレコードは欲しいのだが、レコードはバンコクであろうとイサーンであろうとそう容易く入手できないのは肌身にしみている。 しかし、カセットはイサーンのCDショップで当時のままのデッドストックがある場合があるし、レコードに比べれば掘るライバルも少ない。 タイもインドネシアや他の国と同じく、80年代のカセット全盛期においてもラジオ用のプロモ盤を数百枚程度はプレスしていたものだが、 当然、すべての音源がレコード化されるはずもなく、数多くの音源が後の現地盤CDにも収録されないカセットオンリーの音源となった。 なので、それらのカセット音源も聞いてみたいという欲望があるし、そもそもSOI48が求めるモーラムはカセットにこそあるはずだとも想像していた。 その疑念は今回の旅の終盤で確信に変わることとなる。

SOI48はレコードを掘る前に、現地盤CDを掘ってきた経験があるので、カセットにしか存在しない音源をある程度判別することができるようになった。 そしてCDを先にコレクトしていて良かったことはもう一つある。バンコクプレスのレーベルとイサーンプレスの見分けが容易につくからだ。 CD、VCD、CD-R、カセットもレコードと同様にイサーンにしかないレーベルが存在する。 つまりイサーンでしか流通しなかったであろうマイナーカセットを、レーベルや流通業者から探し出せるのだ。 せっかくイサーンにいるのだからバンコクで入手できないものが狙いだ。

今回の収穫は、前回ウボンラーチャターニーで買い忘れたカセット。 半年前と変わらず埃を被って待っていてくれた事に感謝。 しかし同じミスを犯してしまった。 シーサケートで買うべきカセットを売り子の娘との話が盛り上がってしまい買い忘れたのだ。 またイサーンに行く用事が出来てしまった。次の旅行で回収できる事を祈って。