2012/12/11

PARADISE BANGKOK : THE LIVE DEBUT OF THE PARADISE BANGKOK MOLAM INTERNATIONAL BAND ②




 
ラム・ルアン(モーラムが歌謡曲となる前の古典的で形式だったモーラム)の名ピン奏者であるKHAMMAO PERDTHANON(อ.คำเม้า เปิดถนน)を中心にドラムとベースにバンコクの若手ミュージシャンを起用して結成されたTHE PARADISE BANGKOK MOLAM INTERNATIONAL BAND。数あるモーラムの中でも欧米的ドラム・リズムで際立ってレア・グルーブ色の強いPETCH PHIN THONGの「SOUL LAM PLEARN」(※レコードは入手困難だが英国SOUNDWAYから発売されたコンピレーション『SOUND OF SIAM』で聞くことができる)を意識して、インストでも踊らせられる事をスタジオに入った際、意識したそう。古典的なピン奏者だけに普段はロックやレゲエを演奏しているドラムとベースとの意思疎通が上手くいかない場面があったそうだが本番では大盛り上がりで、楽しそうにピンを弾き、自らアンコールも演奏していました。
 
ミュージシャンそれぞれなのだろうがこのモーラムの"型"を70年代のモーラム・バック・バンドやローヤル・スプライツ(80年代に本格的モーラムを作ろうと試みたロック・バンド)はどう打ち破ったのだろうか?!そこに制約やプロデューサーの意向はあったのだろうか?!このライブを見ながらそんな事考えていました。ともあれTHE PARADISE BANGKOK MOLAM INTERNATIONAL BANDは大盛況。次回の公演楽しみです。