CD / JAPAN / EM RECORDS / EM1145CD
LP / JAPAN / EM RECORDS / EM1145LP
いよいよ「本物」の登場だ!タイのお兄ちゃん・オネエちゃん達を熱狂させたラム・ペーン女番長、クワンター・ファーサワーンのワルなチューンを濃ゆく絞った8曲勝負。伝統とかけ離れたダンス現場仕様、ストリート・モーラムの赤裸々な姿がここに!
伝統の「型」を継承する側面をもつ芸能だったモーラム(*1)では、新しく型を作ることは稀だったが、80年代初頭に出現した「ラム・ペーン」は、凄腕プロデューサー、ドイ・インタノンが時代のニーズで創作した新型ラムで、その登場は文字通り<型破り>の出来事だった。このラム・ペーンは最初からダンスホール現場に特化、現在最前線で猛威を振るうラム・シンの登場を促したともいわれ、90年代以降のタイ産ベースミュージックの祖となる重要ラム型だ。本解説ではSoi48がその誕生秘話を解き明かす。
クワンターはドイ・インタノンに歌手1000人の中から選ばれてデビューしたラム・ペーンの代表格。ストロングな風貌で底辺のタイ人(イサーン人)の生活風景をラムし、ダンスを煽り、太く短く燃えたパワフルな歌手だ。代表曲のひとつ、モーターサイ(*2)のエンジン音をぶち込んだタイ式バイカー・ソング傑作「Lam Phaen Motorsai Tham Saep(モーターサイにやられた!)」をはじめ、ヘヴィーなストリート・モーラムをお楽しみあれ!
*1:モーは達人、ラムは声調に抑揚をつけながら語る芸能。つまり“語りの達人”で、その歌手と芸能の両方をさす名称。モーラムは“歌”ではない。イサーン(タイ東北部)が本場。
*2:バイクタクシーの略。80年代初頭から興隆したバイクで乗客を移動させる庶民の交通機関。タイではモーターサイと呼ばれる。
+ 選曲・解説・装丁:Soi48(英訳付き)
+ 日本語・英語訳詩
+ CD 版:通常ジュエルケース,20頁ブックレット
+ LP 版:ライナー封入
(EM RECORDS公式インフォから転載)
TRACKS:
1. Lam Phaen Bak Song Sao Pha Saeo
2. Lam Phaen Motorsai Tham Saep
3. Lam Phaen Pen Taa O O
4. Lam Phaen Nai Khon Bo Mi Ongsa
5. Lam Phaen Saraburii Liaw Khua (Liaw Khwaa)(これよりLP版B面)
6. Lam Phaen Saak (Kabua) Bin
7. Lam Phaen Salab Toei
8. Lam Phaen Jeeb Jik Ko
※CD/LP版ともに同内容・曲順