2013/02/02

PATHUMRAT HOTEL



ウボン・ラチャタニーの街は広い。とても徒歩で回れる距離ではないのでバイクで散歩をしていたらパトゥムラート・ホテルを見つけた。このホテルはタイの小学校の授業でも使用する小説カムマーン・コンカイ著「田舎の教師」で書かれているウボン屈指の老舗ホテルだ。音楽を探すのも趣味だが散歩、ホテル探しも大好きだ。特に地方の老いぼれた高級ホテルは大好物。古いから安く泊まれて、立地も良く(パトゥムラート・ホテルは観光客にとっては立地は良くない)、外見は西洋風だが中身はタイそのものの場合が多い。

パトゥムラート・ホテルはほぼ当時のままで残っていた。ホテルの周りを散策すると敷地内に夜の女性が常駐しているディスコとHなマッサージ・パーラーが併設されていた。いかにもタイの地方都市にあるタイプのホテルでここは様々な接待で使われてきたんだなあと勝手に妄想。現在は近くにあるスニーグランド・ホテルとその横のショッピング・モールが若者の憩いの場となっていてお金を持ったタイ人はパトゥムラート・ホテルには泊まらないはずだ。このホテルはあと何年持つのだろう、レコードも10年後には無いのかな、と心配しながらぼけーと考え込んでいたら若い警備員が大音量でモーラムを流しだした。少し嬉しくなって彼とモーラム談義を1時間ほどした。やっぱりイサーンは面白い。