最近のタイ音楽You Tube事情のトレンドはカセット音源がアップされていることだ。現在アップされていて多い種類は70Sのルーク・トゥンと80Sのモーラム。70Sのルーク・トゥンは現地盤CDで大体網羅できる(イサーン産ルーク・トゥンを除く)。80SのモーラムはCD化されていないものが多いがレコードでは存在している。何時間もYou Tubeをダラダラ検索して自分が今までに聞いていないカセット・オンリーと思われる音に出会う瞬間は格別だ。もちろんYou Tubeにアップされていないだけでカセットが存在しているかもしれないし、近い将来CD化されるかも知れない。それでも一番世の中から消える可能性の高い音を自宅で楽しめるのだからたまらない。
動画はスパープ・ダーオドゥワンデーン(สุภาพ ดาวดวงเด่น)のカセット。この音源は1STアルバムのLPを中心に編集されておりオリジナルの曲順とは異なる。ジャケットもまったく別の写真だ。7インチはSTレーベルから発売されている。しかし現時点ではCD化されていない。ワールドミュージック・ブーム時にカセットを収集していた人々がどこまで聞けていたか?そしてレコードでないと聞けない音源がどれくらい存在しているのか?とても興味深いテーマだ。